DIYで塗装って大事ですよね。
塗装次第でかっこよくもなるし、木材を保護することにもなります。
僕は木の温もりが感じられる木目を活かした塗装のため、ずっとワトコオイルでの塗装だったのですが、木目を活かしながらも白塗装をしたいなと思い、水性ステイン+水性ウレタンニス(ツヤ消し)の塗装にたどり着いたので、そちらの手順を紹介したいと思います。
目次
なぜ白塗装DIYには水性ステイン+水性ウレタンニス(ツヤ消し)なのか
そもそも、木工DIYでの塗装パターンはざっくり大きく分けて3つだと理解しています。
- ペンキ:木目を隠して着色。材を保護。
- ステイン+ニス:木目を活かして着色。ステインだけでは材を保護しないので、ニスを塗って保護。
- オイルやワックス:木目を活かして着色。塗膜を張らずに材を保護。
1のペンキは書いてある通り、「木目を隠して着色」なので、選んでないです。
ペンキだと木目がつぶれちゃうんですね。
では、なぜ3のオイルやワックスを選ばなかったのか。
なぜ「3.オイルやワックス」を選ばなかったのか
オイルだとワトコオイルを使っていたので、良いかなあと思ったのですが、ワトコオイルの「ホワイト」だとあんまりホワイト感がなく、ちょっと木材感が残りすぎる印象です。
塗ってもあんまり変わってなくない…?という感じ。
もうちょっと白が強めの、いわばペンキとオイルの中間くらいの風合いが欲しい…!
そんなちょうど良い白塗装ができるのが、ステイン+ニス塗装でした。
なぜ「2.ステイン+ニス」の中でも「水性ステイン+水性ウレタンニス(ツヤ消し)」なのか
ズバリ、「ステイン 白」で検索して出てきたステインが水性だったからです!
こちらは結果、そうなりましたが、実は白の油性ステインってあんまりないみたいなんですよね。
水性ステインを使用すると、自動的にニスも水性になります。
ではなぜ水性ニスの中でも水性ウレタンニス(ツヤ消し)だったかというと、店舗で見た仕上がり具合が好みだったからです。
初心者がツヤ有りで塗ると、どうしても小学校の工作感が出てしまいそうだったので、ツヤ消しを選択しました。
他のDIYした家具がワトコオイルでの塗装だったので、ツヤ有りだと質感が違いすぎてしまうという点も水性ウレタンニス(ツヤ消し)を選択した理由の一つです。
ニスの選択で見た目が結構変わるので、現状の自分の家具と照らし合わせて選択するのが良いかもしれません。
そして、これは後からわかったことですが、通常の水性ニスは塗膜が軟弱でテーブルなどの家具には不向きだそうです。
一方、水性ウレタンニスは塗膜が硬く、テーブルなどの日用家具にも向いているとのこと。
そういう意味でもこの水性ステイン+水性ウレタンニス(ツヤ消し)」の組み合わせで良かったなと思います。
僕が使用した水性ステインと水性ウレタンニス(ツヤ消し)は下記となります。
白塗装DIYにおける水性ステイン+水性ウレタンニス(ツヤ消し)の塗装手順
塗装の手順は下記となります。
- 木材を紙やすりで木目に沿ってひたすら磨く
- 水性ステインをハケで塗る
- 乾燥させる
- 二度目の水性ステインをハケで塗る
- 乾燥させる
- 水性ウレタンニス(ツヤ消し)をハケで塗る
- 乾燥させる
- 細かめの耐水性紙やすりで1回表面をなでる
- 二度目の水性ウレタンニス(ツヤ消し)をハケで塗る
- 乾燥させる
- 細かめの耐水性紙やすりで1回表面をなでる
そうなんです、結構めんどうくさいのがこの水性ステイン+水性ウレタンニス(ツヤ消し)のつらいとこ。
ワトコオイルの方がよっぽど楽です。
しかし、いいですよ、この木目が出た白色は…!
苦労する価値はあります。
1.木材を紙やすりで木目に沿ってひたすら磨く
240番以上の紙やすりで木目に沿ってひたすら磨きます。
この磨きが見た目や肌触りを左右します。
触った時にスベスベするくらいが頃合いです。
僕は今まで素手でやりきってきましたが、しかしながらこの作業が一番時間がかかり、精神的にもつらいので、余裕がある人は下記のようなサンダーという研磨機を購入したほうが良いと思います。
僕も次回からはサンダーを導入しようと思っています。
紙やすりは下記がお買い得で良いですよ。最近はダイソーでも売ってるので、そちらを使ったりもします。
2.水性ステインをハケで塗る
水性ステインをハケで塗ります。
こちらも木目に沿って塗るときれいに塗れます。
僕はハケ、僕は100均のものを使っています。
ハケの使用前は少し手でブラッシングしてあげることで塗装中の毛抜けを防止することが出来ます。
毛が塗装中に抜けて取り除くと、結構汚くなっちゃいますからね。
この下準備は大事です。
水性ステインは少し伸びが悪かったので、僕はちょっと水を入れて塗りました。
3.乾燥させる
水性ステインを塗った後は40分くらい乾かしましょう。
意外と湿るので、40分でも乾かない場合があるので注意。
4.二度目の水性ステインをハケで塗る
好みやステインによっては一度塗りでも良い場合があります。
僕は一度だけだと薄かったので、二度塗りをしました。
二度塗りをすると、さっきに比べて白が濃くなっていることがわかります。
5.乾燥させる
こちらも一度目の乾燥と同様、40分程度しっかり乾燥させます。
6.水性ウレタンニス(ツヤ消し)をハケで塗る
水性ステインによって木材が好みの濃さになって乾燥させたら水性ウレタンニス(ツヤ消し)を塗ります。
こちらも木目に沿って塗っていきます。
ムラ無く薄くきれいに塗ることがポイント。
7.乾燥させる
水性ウレタンニス(ツヤ消し)を塗った後は120分異常は乾かしましょう。
こちらは本当にしっかり乾かさないと次のステップで紙やすりをかけられないので、しっかり乾かしましょう。
8.細かめの耐水性紙やすりで1回表面をなでる
完全に乾いたのを確認したら、細かめの耐水性紙やすり(400番くらい)で1回表面をなでます。
これをするだけで手触りに結構な違いが出てきます。
水性ウレタンニスをどんなにきれいに塗装しても若干の凸凹ができてしまうのですが、こちらをするとつるっつるになります。
気持ちくなって数回なでてしまわないよう注意してください。
違いが感じ取れない上に、最悪、せっかくのニスや白塗装がはがれます。
9.二度目の水性ウレタンニス(ツヤ消し)をハケで塗る
ステインは好みで重ね塗りすれば良いのですが、この水性ウレタンニス(ツヤ消し)の場合、二度塗りを怠ってはいけません。
写真撮り忘れたので違いを見せられなく申し訳ないのですが、水性ウレタンニス(ツヤ消し)の一度塗りと二度塗りの違いは結構な違いが有ります。
10.乾燥させる
こちらも一度目の乾燥と同様、120分異常しっかり乾燥させます。
11.細かめの耐水性紙やすりで1回表面をなでる
こちらも先ほどと同様、完全に乾いたのを確認したら、細かめの耐水性紙やすり(400番くらい)で1回表面をなでます。
これで完成!
白塗装前と塗装後
木目の違いです。
こちら、見ていただいている木材は100均の木材を使用していますが、それなりの仕上がりになります。
DIYしたのは白いテーブル。
つなげると麻雀卓にもなるような仕様に。
さいごに
この水性ステイン+水性ウレタンニス(ツヤ消し)での白塗装DIYは結構めんどうくさかったのですが、仕上がりとしては満足行くものになりました。
このテーブル、一年くらい使っていますが、剥がれなどはないです。
しかしながら、最近、お家をまるごとDIYしている方のお家へお邪魔させていただく機会があったのですが、その方は木材の壁をペンキ塗りされていまして。
木目がうっすら出ていたので、ペンキでも思ったより木目出るんだなと。
なので、めんどうくさい方はペンキひと塗りでも良いかもしれませんね。
追記:3年使っていますが
この白塗装で作ったテーブルは3年経った今でもしっかり活躍してくれています。
白塗装のことで言うとするならば、熱いものを置くとニスの部分が剥がれることがあるので注意ということでしょうか。
それ以外は、汚れて水拭きすればニスは剥がれずきれいに戻りますし、不満はないです。
手間はかかりますが、長い年月耐えれる塗装なので、白塗装を行なう時は次もこのやり方で行なおうと思っています。
次の記事は『カホンとつなげれば麻雀卓にもなるテーブルをDIY』
上記で白塗りしたテーブルは下記のように活用しています。