サウナ発祥の地でスモークサウナの実力を知る…写真で見るフィンランドサウナ

TRIP

2023年6月3日〜6月12日に新婚旅行でフィンランドを旅したのですが、最大の目的が共通の趣味であるサウナ。
サウナ発祥の地、フィンランドで巡ったサウナたちを写真でお届け。

中でも「King of Sauna」と言われる伝統的なスモークサウナは規格外でした。

日本のサウナで整うとか整わないとか言っていた自分たち、なんだったんだろう。と思えるほど、フィンランドのサウナは別物だったので、そんな様子を少しでも感じていただければ幸いです。

 

目次

ウーシ・サウナ (ヘルシンキ)

フィンランド一発目のサウナが都市型サウナの「ウーシサウナ」。
街に突然現れる感じ。ネオンがかっこいい。

サウナイキタイみたいな写真撮れた。

@ryo_suteasi

サウナも日本とは違って、そんな暑くないんだけど芯から温まるような心地良さの極みみたいなサウナ。みんなロウリュしまくる #サウナ #フィンランド #サウナイキタイ #ヘルシンキ #おすすめスポット #Helsinki #sauna #旅行 #vlog

♬ SAUNA SONG – DISH//

ここはTikTokにもまとめてみました。

中のサウナは湿度の高いサウナでセルフロウリュ可。
ここで初めて外国サウナの独特な香りに気づく。

水風呂は1人用のマシンみたいなのがあってまさかの4℃。
たぶんこのサウナ旅で一番冷たかった。


中庭で外気浴できるスタイル。

タップでクラフトビールも複数用意されていて最高。
休憩のたびに飲める。

妻ちゃんのサウナ日記がわかりやすい。


自然いっぱいのフィンランドサウナ!感はないけど、日本にはないサウナ。上々のスタート。

 

クラリオンホテルのサウナ (ヘルシンキ)

ホテルにもしっかりサウナがついている。しかも新しくてかっこいい。
ただ、熱さも弱いし水風呂ないしでイマイチ。

最上階にあって眺めは抜群!なんだけどこれも曇りで残念。

朝食はこの旅でいちばん美味しかったですね。




クーシャルヴィ・サウナ (ヘルシンキ)

とにかくここが「これぞフィンランドサウナ!!」と衝撃を受けたサウナだったんだけど、バスを乗り間違えすぎて着くまでには時間がかかってしまった。
バスついてからも森を歩く。

待ち合いできるカフェ。着いたら「あなたたちは16時半からね」って言われてちょっと待つ。

ここは「King of Sauna」と呼ばれるスモークサウナに入れる所。
普通の薪サウナはストーブに煙突が付いていて外に煙を逃がすけど、スモークサウナは煙を逃さずに8時間位かけてサウナを温める手間がかかるサウナ。

どんなもんかと入ってみたらまずやっぱり香る外国サウナの香り。(ちなみにこれ別にいい香りじゃない)
そして次に香るスモーキーな香り。これは良い香り。けむけむした嫌な感じじゃない。心地よい。

そのスモーキーな香りと共にやってくる熱さ。
すごく熱いんだけど、全然嫌な熱さじゃない不思議な感じ。

ここ、クーシャルヴィの良さはスモークサウナだけじゃなく、湖に飛び込めるところ。
水温は11℃くらい。冷たくて最高…

スモークサウナ×湖×森。The フィンランドサウナ。

気持ち良すぎて9セット入りました…
ちょっと画像だけだと伝わりにくいので、ぜひ下記の動画でフィンランドサウナの風を感じてほしいです。

 

コティハルユン・サウナ (ヘルシンキ)

いく予定はなかったけど、時間ができたかつ近い所に泊まっていたので行ってみたサウナ。
アパートの下にあるサウナで、なんとヘルシンキ最古の公衆サウナとのこと。

さすが1928年創業の最古。木製のロッカー。

上に住んでいるという常連さんがロウリュの仕方を教えてくれた。
巨大ストーブの上に見たことない形のやつでかけるのでコツがいる。
ロウリュをするとみんなが「キートス」ってありがとうを伝える文化、良いなって思った。

サウナ自体はこのストーブより上に座るところがあってかなり熱い。でも日本のように我慢しないといけない熱さじゃないところが不思議。
ロウリュをするともっと熱いが、蒸気の熱さを感じられてさらに気持ち良い。

休憩はアパートなどがある住宅街の外でタオルを巻いてする。
この時、サウナ隣だった人(写真の一番左の人)がまさかの人物だったから↓見てほしい。

金沢にあるオブジェ作った人だった…そんなことある?

 

サウナラヴィントラ・クーマ (タンペレ)

フィンランドの首都はヘルシンキだけど、「サウナ首都」と言われている街があって。
それがタンペレ。

まさにサウナ巡りのために来たタンペレで最初に入ったのがクーマサウナ。
街のど真ん中にあるオシャレサウナ。この旅で一番最後に入るヘルシンキの「ロウリュ」というサウナと同じ系列。確かに思い返すと雰囲気似てる…


ピュハ湖とネシ湖をつなぐタンメルコスキ川沿いにあり、サウナ後は川に飛び込めちゃう。
12℃くらいでつめた~い。


つめたそう。


サウナ後は併設されているレストランでビール。




ラウハニエメン・カンサンキュルプラ (タンペレ)


クーマサウナの翌日はサウナ3つを回るサウナDAY。その1軒目に来たのがここ。


ラウハニエメンの良いところはなんといっても巨大湖にダイブできるところ。飛び込み台もある。水温は11℃くらい。


サウナもカンカンに熱くて最高。みんなバシャバシャロウリュする。

天国過ぎたので動画投稿してしまった。


ここの橋みたいなところで寝っ転がることができて、気持ちよくて長いこと目を瞑ってたんだけど、目を開けた時に見えた景色がなんかもう夢みたいにきれいで「来てよかったな」と心から思った。
ちなみにこの木の板はサウナマット。


後に我々で「モイモイおじさん」と呼ぶことになったTheフィンランドなサウナおじさん。
この人ぜったい冬はサンタさん。


ここはかなりお気に入りだった。めちゃくちゃ気持ちよかった。


そして湖沿いを20分くらい歩いて次のサウナに向かったのであった。

 

カウピオヤン・サウナ (タンペレ)


ここはバッチバチのスモークサウナ!フィンランドで入った中でもかなり熱い方。
主みたいな人が2人いて、バンバンロウリュしてくる。一番上は耐えられないほど熱かった。


そしてここも湖に入れる。ちょっと階段があるので、すぐ休憩できないのが少し残念。


みんなこの木の板敷いてサウナに入る。


フィンランドではソーセージ焼けるサウナが多い。


サウナ後にソーセージとビールをあわせる。これがめちゃくちゃうまい。この世のものと思えないくらいうまい。


左上に注目してほしいのがSAUNA CAPITALのロゴ。首都はヘルシンキかもしれんがサウナ首都はタンペレだぜ。といわんばかり。
ロウリュ桶なのがかっこいい。


湖サウナ2連発は贅沢すぎた。

 

ラヤポルティン・サウナ (タンペレ)


サウナDAY最後のサウナはフィンランド最古の公衆サウナ「ラヤポルティン・サウナ」。


サウナはぶち抜き2階建てみたいになっており、1階は洗い場と巨大なストーブがあって、2階にサウナで座れるところがある。
最古と聞いてなめていたが湿度がかなり高く、ロウリュをすると「1906年からおれが温めてきたんだぜ」と言わんばかりの蒸気が身体を包んでくれる。
サウナストーブは男女つながっており、どちらかがロウリュをすると男女で熱くなる。


裸スタイルなのでみんなバスタオルを巻いてビール片手に外で外気浴。
歴史を感じたり感じなかったりしながらボーッとした。


ちなみに終わって21時くらい。白夜が近いので23時位まで明るい。


サウナ後はここに来たらの定番コースと言われる地元の人が行くレストランへ。


確かにさっき一緒に入ってたお兄さんが飲んでた。


サウナDAYの〆にふさわしいボリューム感。




サウナキュラ (ヤムサ)


フィンランドに新婚旅行が決まって、絶対行きたかった、なんならこれに合わせて旅程を組んだっていうのがサウナキュラ。
5月~9月の夏の土日限定でしかやっておらず、しかも行きにくい場所にあるというなんとも旅人泣かせなサウナ。

バスを乗り継いで湖と森をかき分けて向かう。

本当にここで合ってる…?って何度も不安になった乗り換え場所。


この世のものと思えないロケーションのバス停で、本当にここで合ってる…?と乗り換えバス停とはまた違った意味で不安になった到着のバス停。


サウナキュラって看板あった、ここで合ってる、の顔。


たまたま奇跡的に「サウナの日」という記念日で、特別イベントだった。


セレモニーやってた。


サウナの妖精たち。後ほど、死ぬほど感謝することになる。


見たことないサウナハット売っていて、どうやら後ろのおばさんの手作りらしい。


かわいすぎて即購入。


ヴィヒタと呼ばれる白樺の葉っぱの束を作る妖精さんたち。この生ヴィヒタの実力を後々、噛みしめることになる…


「ウィスキング」と呼ばれるヴィヒタで叩いてマッサージしてくれるやつを無償サービスしてくれる妖精さんたち。
これがかなりスピリチュアルな感じなんだけど、ヴィヒタの香り×スモークサウナの香り×ロウリュ×叩くマッサージ効果で幻想的な気持ちよさ…

サウナの日、すごぃい…感謝ぁあ…って落ちていった。


妖精さんたちはこの後、各サウナでウィスキングをやりに来てくれた。
歌を歌ってヴィヒタで叩いてくれる。叩いてくれるたびに香る白樺の香り…これがとろけた!!


ここのスモークサウナは遠いし行こうか迷ったけど結局一番良かったと雑誌BRUTUSで見てサウナキュラに来た。
サウナキュラの「キュラ」は村という意味だけあって、全国から集められたスモークサウナがいっぱい。
熱を逃さまいと埋まっているサウナも。

スモークサウナは伝統的な手法で、上記のように入れるようになるまでの手間もあって体験できるところはフィンランドでも少なくなってきている現状。
そんな文化を守る目的で存在しているのがここサウナキュラ。
それもあってか、スモークの香り、熱さ、暗さや雰囲気、ここでしか入れない感が満載だった。


ここもサウナ後は湖へ!12℃くらいで気持ち良い…


サウナキュラ専用のソーセージは焼かざるを得なかった。


ヴィヒタをシャンシャン!この香りがたまらなすぎて後半はもらってずっとサウナ中に妻ちゃんと叩きあってた。
スモークサウナ×ヴィヒタはこのサウナ旅の一番のハイライト。頑張ってサウナキュラ来た甲斐があった…


終了後も街の白樺を見つけては嗅ぐ妻ちゃん。


いい笑顔になっちゃうよね。

 

ロウリュ (ヘルシンキ)


最後はヘルシンキのアーバンサウナといえばここ!と言われるロウリュへ。


シティなのにスモークサウナと湖ダイブができるところが魅力。
でも正直、既出の自然系サウナたちには敵わない印象。オシャレ感はある。


併設のレストランだけ利用する人たちも。クーマと似ているスタイル。


余談だが、何日か前に予約なしで行って締め出された。予約しなきゃ入れないので注意…


オリジナルビールまである。


このサウナ旅のラストナイトがロウリュでした。
「サウナーーーズ」という磯村勇斗のサウナ旅の動画でここの美味しそうなサーモンスープが紹介されていたので食べたかったんですよね。
しかしながら、オールドマーケットで食べたサーモンスープには敵わなかった…じゅうぶん美味しかったけど!

 

個人的フィンランドサウナランキング

1位:サウナキュラ

スモークサウナのクオリティは2位以下に譲るが、とにかく生ヴィヒタ×スモークサウナの香りの体験が最高だった…。

2位:ラウハニエメン・カンサンキュルプラ

湖飛び込んで橋で寝て目を開けた瞬間の夢のような感覚は忘れられない…天国湖畔。

3位:クーシャルヴィ・サウナ

衝撃の初スモークサウナ体験。あのスモークの香りと灼熱と森と湖のインパクトは忘れられない…

 

さいごに

フィンランドサウナ旅、間違いなく人生で5本の指に入る体験でした。行けて本当に良かった。

あの芯から温まる、まったく嫌じゃない熱さ…そしてどこでも香った外国サウナ香…(これは結局、体臭ということが判明…だが記憶に鮮明に残っている)。
あとなんと言ってもスモークサウナの香りと森と湖。たまにヴィヒタ。
「これがフィンランド人が楽しんでいるサウナなんだな」と思わずにはいられない体験でした。

正直、日本に帰ってきてサウナに入ると「つらい熱さ」みたいなのを感じるようになってしまいましたが、それはそれで別の気持ちよさがある!そしていつかフィンランドのようなサウナもできるかもしれない!ということで、これからも日本のサウナイキタイ!

 

使用機材はこちら

 

次の記事は『写真で見る夏のフィンランド前篇(エストニアのタリンも)』

サウナ以外のフィンランドはこちら。
円安もあって物価は高かったけど、ご飯がとにかく美味しかった…!
前篇と後篇があります。

写真で見る夏のフィンランド前篇(エストニアのタリンも)

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