「無知は罪なり」
哲学者ソクラテスの言葉をこれほど重く受け止めたことはなかったかもしれません。
こんにちは、転職を機に38日間のアフリカ旅行をするryoです。
エチオピアとタンザニアに行くことに決め、意気揚々と航空チケットを購入し、「予防接種も念の為しとかなきゃね」くらいに軽く考えていた僕もうGood Night。
アフリカ旅行に行く予定のみなさん、黄熱の予防接種しないと入国できない国があるので本当に気をつけてくださいね!!
僕は危うく購入した航空チケットも何もかも無駄になるところでした。僕が無知すぎました。
黄熱予防接種は検疫所などの特定機関でしか行なうことができず、予約が1ヶ月以上とれないところが多いです。
僕は奇跡的に最短の翌日に黄熱予防接種をし証明書であるイエローカードも取得できたので、今回はその話を書き留めておきたいと思います。
僕は運良く翌日に取れましたが取れる保証はないので、みなさんには前もって準備することを強くおすすめします。
目次
タンザニア入国には黄熱予防接種証明書(イエローカード)が必要と知る
6/11(火)アフリカ旅行へ出発だった僕は、6/5(水)に「予防接種をまるっとアドバイス&その場で打ってもらおう」と思い、品川イーストクリニックというトラベルクリニックの予約をとっていました。
今なら言える。1週間前にした予約電話の時に「黄熱予防接種は行なっていますか?うちでは打てないので検疫所などで打たないと入国できないですよ?」って教えてくれても良かったじゃない!
なんのための行く国ヒアリングだったのよ…。求め過ぎですかね…求め過ぎか…。
そうなんです、予防接種をまるっとアドバイスいただいた診察時に初めてエチオピア⇒タンザニアの入国時に黄熱予防接種証明書(イエローカード)が必要と知ったのでした。
入国前の国に黄熱のリスクが有るかどうかが重要
参照:https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html
これ罠っちゃ罠なんですが、エチオピアもタンザニアも入国前の国に黄熱リスクが有るかどうかが重要なんです。
つまり、タンザニアなどの黄熱リスクがない国でも入国前の国(今回で言えばエチオピア)に黄熱リスクが有れば黄熱予防接種証明書(イエローカード)は必要なのです。
そして、エチオピアは日本からの入国なのでイエローカードは必要ないっちゃ必要ないのです。(エチオピアは黄熱リスクが有る国なのでもちろん予防接種したほうが良いですが)
エチオピアもタンザニアもその国だけの旅行(かつ黄熱に感染するリスクの有る国の空港に12時間以上滞在していない)であれば黄熱の予防接種は最悪いらないんですよね。
なぜエチオピア⇒日本に入国する時に必要ないかというのはおそらく媒介となるネッタイシマカが日本にはいないからということかと思われます。
黄熱予防接種は検疫所などの特定機関でしか行なえない
そして、衝撃の事実が黄熱予防接種は検疫所などの特定機関でしか行なえない、つまり、この品川イーストクリニックでは打ってもらえないということ!
しかも、検疫所なども通常は1ヶ月前くらいから予約して打つみたいで、出発が来週6/11(火)に迫った僕は間に合わない可能性もあるとのこと…
てっきり品川イーストクリニックで打てるかと思っていた…
せめて先に他の予防接種を…打てない!
じゃあせめてせっかく来たし他の予防接種を打ってから黄熱の予防接種問題に取り掛かろう…と思った僕に追い打ちをかけるように
「他の予防接種も打ちたいんだったら黄熱予防接種と同日じゃないと打てないです」
ファッ!?なにそれ!どういうことなのよ!!
声には出さなかったですがもはや若干メンヘラみたいな気持ちにはなっていました。
話によると、ワクチンは接種後4週間あけないと違うワクチンを打てない「生ワクチン」と、接種後1週間あけないと違うワクチンを打てない「不活化ワクチン」があるようで、同時だったら複数打って良いとのこと。
ということで、とかくまずは黄熱予防接種をすることが必要。
僕は黄熱予防接種を受けるために電話をかけまくるのでした。
黄熱予防接種、予約への道
品川イーストクリニックにもらった関東の黄熱予防接種可能機関リストを見て電話をかけまくった僕。
15時以降におかけくださいと言われた「国立研究開発法人国立国際医療研究センター」以外は全滅。どこも出発日以降しか予約できませんでした。
関東以外の検疫所にも電話をかけてみた
こうなったらもう関東にこだわっている場合ではなかったので、厚生労働省ホームページに載っている全国の黄熱予防接種実施医療機関を参照し、関東以外の検疫所にもアプローチしてみました。
そうしたところ、一発目にかけた名古屋検疫所中部空港検疫所支所で翌日6/6(木)の予約が取れたのでした!
14時に中部国際空港 セントレア内の検疫所に集合。
3,680円分の印紙とパスポートの写しを持参。母子手帳などが有ればそちらもとのことでした。
計算したところ、名古屋に行って黄熱予防接種を打ち、東京戻って同日のうちに他の予防接種は間に合わないことが分かりましたが致し方なしと判断しました。
ダメ元で国立研究開発法人国立国際医療研究センターに電話をかけてみる
ダメ元で15時以降におかけくださいと言われた国立研究開発法人国立国際医療研究センターにもう一度かけてみました。
なぜなら、都内にあるこちらで黄熱予防接種ができれば、他の予防接種も同日に打つことが可能だからです。
「基本的には診断で1日、問題なければその後の別日に予防接種をしています」
「そこをなんとか同日に診療と予防接種を行なっていただけないでしょうか」
「少々お待ちください」
「(こ、これはいけるのか…)」
「黄熱だけであれば明日6/6(木)、特別にご予約承ります」
「あ、ありがとうございます!!」
そんなこんなで奇跡的に最短である翌日6/6(木)、都内での黄熱予防接種の予約が完了したのでした。
大変申し訳なかったのですが、名古屋検疫所での黄熱予防接種は電話にてキャンセルさせていただきました。
黄熱予防接種証明書(イエローカード)はその場で取得できる
翌日、10時20分に若松河田駅にある国立国際医療研究センターに行き、黄熱予防接種をしてもらいました。
黄熱の予防接種が有効になるのは10日後なので、10日後じゃないと証明書(イエローカード)をもらえないのかと心配したのですが、その場で取得できました。
久しぶりの筋肉注射で緊張したんですが、思ったより痛くなかったです。
ちなみに、6,278円でした。(名古屋では4,000円くらいって言われたので、これも機関によってまちまちなのかもしれません)
その他の予防接種も品川イーストクリニックで打ってきた
黄熱の予防接種をした国立国際医療研究センターでは他の予防接種ができなかったので、僕はその足で品川イーストクリニックへ行き、
- A型肝炎
- 破傷風
- 腸チフス
の予防接種もしてきました。
全部で34,482円。予防接種の価格はクリニックによって料金を設定しているとのこと。
高いんだろうか安いんだろうか…
しかもイエローカードに似た証明書もいただきました。
預ける荷物の中にイエローカードを入れないように注意しよう
これ、僕やりそうになったんですが、イエローカードは所持して飛行機に乗りましょう。
預ける荷物の中に入れてしまうと入国の際に提示ができなくなってしまいます。
さいごに
一時は航空チケット買い直しも覚悟しましたが、なんとか黄熱予防接種証明書(イエローカード)を取得できてよかった…
心臓に悪いので、アフリカ旅行を予定しているみなさんは余裕を持って準備するようにしてくださいね。
次の記事は『日本でのエチオピアとタンザニア事前ビザ申請で失敗した話(アライバルビザも悪くないかも)』
黄熱もそうですが、ビザ申請もちゃんとしましたか?
日本でのエチオピアとタンザニア事前ビザ申請で失敗した話(アライバルビザも悪くないかも)