オンラインイベントでも僕たちは感動できるし熱くなれる

MARKETING

このコロナ禍で外出が制限され、誰もがおうちで過ごす時間が大半であったと思います。

誰とも会わずにたんたんと過ぎていく毎日…
人に会わない生活がこんなにも退屈でストレスを感じるものだったなんて。

そんな気持ちがずーんとなっている中、僕のすさんだ心に感動や熱いものを久しぶりに感じさせてくれたのはオンラインイベントでした。

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ外出を控える生活が続くことを考えると、企業やブランドにとって感動や熱いものを感じられるオンラインイベントは非常に価値の高いコミュニケーションだと考えられます。

今回は僕の心が動いたオンラインイベントを3つ紹介するとともに、企業やブランドのオンラインイベントにも横展開できそうなポイント、少しスコープを拡大してそういったオンラインイベントが企業やブランドのマーケティングにとってどういう役割でどういう効果をもたらすかについて考えていきたいと思います。




 

目次

イケウチオーガニックの『オンライン接客』

そのタオルの質の高さ、安全と環境への配慮を第一に考える姿勢に熱狂的なファンも多いイケウチオーガニック。

実は僕もその一人で、「オーガニックエアー」という商品をきっかけに大ファンに。
「今まで使っていたタオルはなんだったのか…」と思わせてくれるのでほんとまだ持ってない人は是非買ってみてほしいです。生活水準がタオル一枚で爆上がります。(特にオーガニックエアーは極上のふわふわ体験ができるのでおすすめ)

とそんな感じだったので今年の母の日はイケウチオーガニックにしようと決めていたんですね。
そんな中、タイミングよくイケウチオーガニックが実施していたのがオンラインミーティングツールZOOMを活用した『オンライン接客』。

予約をすると1人40分間、イケウチオーガニック京都ストア店長の益田さんと代表の池内さん(代表と話せる!)がオンラインで接客をしてくれるんです。

これを受けさせてもらったんですが、とっても楽しかったし、感動しました。

  • ZOOMの画面共有機能も駆使したわかりやすい商品説明
  • 視覚だけでもわかるふわふわ
  • 益田さんの想像を掻き立てられる使い心地解説
  • 池内代表の商品に込めた想いや背景
  • 言葉や表情で伝わる二人の人の良さ、あったかさ
  • あの池内代表とお話しできている嬉しさ
  • 自分だけに時間を割いていただいているプレミアム感

あっという間の40分間で、結果、予定よりもたくさん買ってしまいました。

一番印象的だったのは「商品の良さはオンラインでも伝わる」ということ。

画面越しに紹介していただいたタオルがふわふわなのも伝わってきたし、そこに益田さんの「まるでパウダースノーのような…」などの使った印象、加えて池内代表のその商品がなぜできてどういう想いで作っているかというストーリー。

ラジオのように想像を掻き立てられて、実際の接客とはまた違う欲しさがそこには生まれていたように思われます。

タオルは母も喜んでくれ、イケウチオーガニックがもっと大好きになった体験でした。

 

ヤッホーブルーイングの『おうち超宴』

「ビールに味を!人生に幸せを!」を合言葉に、ファンに喜んでもらうことを第一に考え、ビールを通したエンターテイメントをお届けしているヤッホーブルーイング。
その姿勢、その個性的なビールに魅了されるファンは多く、定期的に箱で届く年間契約をしている人たちも。

かくいう僕も大ファンで、ビール嫌いの人がいたら「騙されたと思ってよなよなエールをグラスに注いで飲んでみて」とまるでエールを作っているのがヤッホーブルーイングしか存在しないかのようにすすめるし、恒例のキャンプイベントがおやすみの時は熱いファンたちと「ファン宴」「超ファン宴」を開いたり、非常に楽しませてもらっています。

そんな大好きなヤッホーブルーイングがついこの前、2週連続で開いたのがオンラインイベント『おうち超宴』。
土曜の13時〜17時にYouTubeライブ(しかも2つのチャンネルで別コンテンツ!)で様々なコンテンツをお届けしてくれました。

  • たくさん登場する魅力あふれるヤッホーブルーイング社員に親近感
  • ビールライフがもっと豊かになるコンテンツが盛りだくさん
  • ファンと社員とみんなでチャットする楽しさ
  • コンテンツとコンテンツの間のCMがほっこり面白い
  • 音楽ライブが恒例のリアルイベントを思い出させて楽しい気持ちに
  • サプライズ動画⇒てんちょ(社長)や社員さんたちの涙に感動

そもそもこのオンラインイベントはリアルイベントとして行なうはずだった恒例の『よなよなエールの超宴 in 新緑の北軽井沢』が新型コロナウイルスの影響で中止になったことをうけ開催されたもの。

中止と判断されたのも最近で時間がなかったにも関わらず、ファンを楽しませようとコンテンツ満載でお届けしてくれたこと、更にはサプライズ動画まで用意してくれたことにファンとしてはすごく心を動かされました。

例えば、ファンの声を紹介すると

  • 「このイベントを通してヤッホー・ブルーイングさんに更に親しみを感じます」
  • 「ビールを通じて大きな幸せもらってます!」
  • 「見ているほうも感動しました。素敵な時間をありがとうございました。」

これだけ熱いものをもらったら、人に話したくなっちゃうのが人間の性。僕も既に何人かに話しています。こうやってファンの輪って広がっていくよなあってすごく。

オンラインイベントってリアルイベントより社員一人ひとりの表情をじっくり見れたり言葉を聞けたりしてその人のパーソナルな部分をより感じられたりしますよね。

もうヤッホーブルーイングのビールを飲む時はこの人たちが浮かんできますし、この人たちを知っているからヤッホーブルーイングのビールをより楽しめますよね。
だから他のビールでなくこのビールを買うという選択になるのではないでしょうか。

 

劇団ノーミーツの『門外不出モラトリアム』

フルリモートで生ライブ演劇を行なう劇団ノーミーツ『門外不出モラトリアム』にも感動しました。

「どうやってシーン切り替えるんだろう」
「外のシーンどうするんだろう」
「フルリモートでの演劇ってどういう設定なんだろう」

と、もはやぐだぐだな感じもそれはそれでありかなぐらいの気持ちで見た劇団ノーミーツでしたがとんでもない。
完全に世界に入って観入ってしまったし、でもチャットで見ている側の「あ、おんなじこと思っている人いた」等の一体感なども感じられ、新しい演劇体験をさせてもらいました。
(夏にも第二弾公演やるそうなので見てない人は絶対見たほうがいいです)

  • 舞台さながらの開演までの開場時間を設けることで本当に舞台を観に来たような感覚に
  • 冒頭でこの新しい演劇の共通ルールや楽しみ方を確認することでの一体感醸成
  • 画面越しでの会話になる状況設定(4年間コロナが続く)✕タイムスリップという設計があるからこその違和感の無さ
  • 役者の芝居レベルの高さ
  • 演劇後、打ち上げもライブ配信で行なうことで分かる裏側のストーリー

一番感じたのは、やり方次第で没入感は作れるし、心は動かせるということ。
制限された状況や使える手段の中で頭をひねり、考え続けることが大事だなと改めて。

Tips的なことで言うとチェックイン的な冒頭の共通ルール確認は一体感を生み出すためにもすごく大事。
チャットでの「8888」(拍手)での盛り上がり方や、キャプチャ撮ってあとから共有OKということを伝えてあげるなど、企業やブランドのオンラインイベントでも必ずやった方がいいです。

あと千秋楽後にYouTubeライブ配信で行なった打ち上げも、どういう想いでどんな工夫をしてこの新しい演劇が創られたかが知れてとても良かった

役者もそうだしスタッフさんたちも含め、「NO密で濃密なひとときを」を掲げる劇団ノーミーツごと好きになった新しい体験でした。

 

オンラインイベントはリアルイベントの廉価版ではない

上記3つはリアル店舗での接客、リアルイベントや舞台での演劇にはない、オンラインだからこその良さがあったと思います。

  • 共通ルール確認による一体感
  • 想像を掻き立てる商品紹介
  • 想いや背景ストーリーを伝えられる
  • 人の表情や言葉、パーソナルな人柄をより魅せられる
  • 喜んでもらえる社長などの出演
  • ファンと社員とみんなでチャットする楽しさ
  • どんな風にやるんだろうのワクワク感
  • 生放送のドキドキ感
  • たくさんの人に全国どこからでも見てもらえる
  • 好きな時に参加/離脱が可能
  • アーカイブが残せる
  • キャプチャOK

言い換えると、上記などを企業やブランドの業態業種、状態に合わせて設計し、コンテンツを組み立てなければオンラインイベントはリアルイベントの廉価版になってしまいます。

 

オンラインイベントでも僕たちは感動できるし熱くなれる

上記3つの通り、オンラインイベントでもやりようによっては僕たちは感動できるし熱くなれるんです。

これは企業やブランドにとっては朗報で、この難しい時期でもファンは作れるということです。
コロナという状況がオンラインミーティングなどに市民権を与え、企業やブランドはその恩恵を受けられるようになったとも言えます。

そうなると、オンラインイベントという取り組みはファンを起点とするようなマーケティングにおける「ファンの共感度を高める手段」と捉えることができます。

ファンの共感の先には共鳴効果があり、ファンの売上アップ、ファンからの推奨などが生まれます。

共感の先に共鳴がある。ファンになって愛された先の効果とファン起点マーケティング(レゾナンスマーケティング)

企業やブランドがファンと手を取り一緒に楽しむことで、その輪に入りたくなる人もどんどん出てきて輪が広がっていく。
企業やブランドとファンを起点として同心円状に愛と売上が広がっていく。そんなイメージです。

 

イケウチオーガニックと『オンライン工場見学』を実施します

上記のように、コロナの状況で企業やブランドがファンとなかなか接点を持ちづらい今だからこそ、オンラインイベントでファンに喜んでいただくサポートをしようと僕が所属するアライドアーキテクツは考えていました。

そんな中、「毎年恒例の工場見学イベントを別の形でお客様に喜んでいただける取り組みができないか」と考えていらっしゃったイケウチオーガニックと想いが重なり、この度イケウチオーガニックの『オンライン工場見学』を生ライブ配信で行なうこととなりました

大人気の毎年恒例ファンイベント「今治オープンハウス」のエッセンスを纏わせながらも、上記で記載したようなオンラインイベントならではの楽しみ方もできる内容です。

 

IKEUCHI ORGANIC オンライン工場見学概要

開催日時:2020 年 6 月 13 日(土) 10 時~11 時半予定
参加方法: 当日お時間になりましたら、IKEUCHI ORGANIC 公式 Facebook ページへアクセスください。
https://www.facebook.com/ikeuchi.org/
参加費:無料
皆様からのおたよりを募集中:
イベント内で代表の池内、社長の阿部が紹介するおたよりを募集しています。
テーマは「私とイケウチオーガニック」。#イケウチのオンライン工場見学をつけて Twitter にご投稿ください。
募集期間:2020 年 6 月 12 日(金)13 時まで

 

さいごに

オンラインイベントの何がいいって、リアルイベントだったら人数に限界があるけど、オンラインイベントには人数に限界がないことですよね。
そしてパーソナルな人柄なども伝わりやすいという。

いわばSNSとリアルイベントの良いとこ取りでファンの気持ちを高められるのがオンラインイベント。

是非みなさまのマーケティング活動にも取り入れてみてください。




 

こちらはSide-B

実はこちらはSide-Bでアライドアーキテクツの僕目線の話。
イケウチオーガニックの広報、ムッタさん目線のSide-Aはこちら。
ムッタさんことイケウチオーガニック広報の牟田口さんがお書きになっています。

 

ステキアシストについて

「あなたの毎日をもっとステキ に。」をコンセプトに、書き手 (ryo)の心揺さぶられたステキを紹介します。

キャンプ,DIY,ファン起点マーケティング,カフェ,自由が丘,よなよなエール,ラジオ,staub等について書いています。

「愛と売上」作りをお手伝いするコミュニケーションプランナー。

⇒さらに詳しく

フォロー