以前のブログで企業ブランドのハッシュタグを作り、活用することでファンのSNS上の投稿を起点にブランドに関連する投稿を増やしていけるという記事を書きました。
SNS上の口コミ投稿は購買に影響があるので、ブランドに関する投稿は増やすべきです。
今回はSNS上でそのハッシュタグ投稿を公式アカウントとコアファンで盛り上げ、増やす具体的手順について紹介したいと思います。
目次
SNS上でハッシュタグ投稿を公式アカウントとコアファンで盛り上げ、増やす具体的手順
以下がSNS上でハッシュタグ投稿を公式アカウントとコアファンで盛り上げ、増やす具体的手順です。
- コアファンに仲間になってもらう
- 公式アカウントとコアファンでハッシュタグ投稿する
- コアファンを含むユーザーの投稿を使って公式アカウントがハッシュタグ投稿する
- コアファンを含むユーザーのハッシュタグ投稿に公式アカウントがいいねなどリアクションしていく
一つずつ解説していきます。
コアファンに仲間になってもらう
通常は公式アカウントのみでハッシュタグ投稿を地道に浸透させていくことが多いですが、コアファンと一緒に投稿していくことでその浸透をよりスムーズにすることができます。
なので、まず仲間として一緒に歩むべきコアファンを発見することからスタートできるのがベストです。
発見の仕方としてはSNS上で、「これからのブランドを一緒に考えるファンミーティング」などのメンバー募集をするのが良いです。
ブランドへの熱量を測るフリーアンサーがあるアンケートをかませた応募方法を取り、コアファンをミーティングに招待します。
ファンミーティングで盛り上がった後に、次回プロジェクトの紹介としてハッシュタグ投稿のことを紹介し、良かったら一緒に盛り上げてほしい旨を伝えるのです。
より良いのは協力してくれるコアファンメンバーでメッセージのやり取りができるグループ(オンラインコミュニティ)を作り、もうブランドの仲間として企画の相談などができる状態を作ることです。
公式アカウントとコアファンでハッシュタグ投稿する
コアファンの仲間ができたらいよいよハッシュタグ投稿開始です。
公式アカウントとコアファンでハッシュタグ投稿をしていきます。
(コアファン発見のステップが踏めない場合ももちろんあります)
コアファンを含むユーザーの投稿を公式アカウントがリポストやリツイート
最初はコアファンの投稿、浸透してコアファン以外のユーザーの投稿がでてきたら公式アカウントがリポスト(Instagram)やリツイート(Twitter)していきます。
ハッシュタグの世界観に合う投稿であれば、ハッシュタグがついていなくても最初は活用させてもらうのが良いでしょう。(ハッシュタグを公式がつけてリポストやリツイートを行なう)
公式アカウントの投稿をもって「このハッシュタグ投稿ではこういう文脈の投稿を求めています」といったお手本を見せていくイメージです。
コアファンを含むユーザーのハッシュタグ投稿にいいねなどリアクションしていく
文脈にあったコアファンを含むユーザーのハッシュタグ投稿には積極的にいいねなどのリアクションをして「そうそう!そういうの求めています!」といった意思表示をしていきます。
そういったリアクションを公式アカウントからしてもらえることが、投稿モチベーションにつながります。
イメージはボーリングの1stピン
SNS上でハッシュタグ投稿を公式アカウントとコアファンで盛り上げていくイメージはコミュニティマーケティング提唱の小島さんの1stピンの考え方に近いです。
ボーリングって一番前の1stピンにうまくあたれば一気に全部倒れていくじゃないですか。
そのイメージに近くて、真摯にコアファンと向き合って仲間になってもらって一緒に「共感できる価値観」をもとに動いていけば、その熱量やおもしろそう感はどんどん伝播していくはずです。
ハッシュタグに表れるブランドの「共感できる価値観」をコアファンと一緒にSNS上で伝播させていくイメージです。
ベストプラクティスは「タビジョ」
前回の記事でも紹介しましたが、HISの「#タビジョ」はコアファンとハッシュタグ投稿を盛り上げている好例です。
このハッシュタグコミュニティは「タビジョを通じて、旅先の新たな魅力を発見し、共有し合う」という共感できる価値観をもち、女子旅の魅力を存分に味わえるコミュニティなのですが、その投稿はHISの人間ではなく、熱量の高いオフィシャルトラベラーやタビジョレポーターと呼ばれるファンで投稿されています。
彼女たちが実際に行って感じた生の声、リアルなおすすめを彼女たちのアカウントで発信し、それを公式がハッシュタグを付けてリポスト活用させてもらっているのです。
さらにはそれを見たInstagramユーザーが真似をしてハッシュタグ投稿をする⇒公式がリポスト活用 という無限の好循環が生まれています。
その結果、現在2019年11月24日時点で186万件の#タビジョの投稿。
企業やブランドを想起させる言葉が入っていないため、HISという企業やブランドには直接つながりにくい印象ですが、コアファンとハッシュタグ投稿を盛り上げているベストプラクティスと言えるでしょう。
まとめ
SNS上の口コミ投稿は購買に影響があるので、ハッシュタグ投稿を公式アカウントとコアファンで盛り上げ、増やすことが大事。
その手順は以下。
- コアファンに仲間になってもらう
- 公式アカウントとコアファンでハッシュタグ投稿する
- コアファンを含むユーザーの投稿を使って公式アカウントがハッシュタグ投稿する
- コアファンを含むユーザーのハッシュタグ投稿に公式アカウントがいいねなどリアクションしていく
さいごに
最近はこの考えを提案に用いることが多いです。
整理でいうと今回の話はファン起点のマーケティングの共鳴効果④「ファンからの推奨」にあたるイメージです。
ファンとの共感度もアップしながら新規顧客に広がりも持つというファン起点のマーケティング(レゾナンスマーケティング)の醍醐味みたいな部分だと思っています。
次の記事は『共感の先に共鳴がある。ファンになって愛された先の効果とレゾナンスマーケティング』
ファン起点のマーケティングを「レゾナンスマーケティング」としてまとめた記事です。
先程の図のファン起点のマーケティングの全体像について書いています。