こんにちは。ファンミーティング大好き人間のryoです。
企業やブランドにおいて、ファンを集めた「ファンミーティング」を行なうことがあると思います。
ヤッホーブルーイングやイケウチオーガニック、スノーピークなど、ファンを大切にしている名だたる企業やブランドがファンミーティングに取り組んでいます。
僕、ファンが集まって好きなことを語る場が大好きで、いくつか実際に運営したり、参加したり、日々ネットでファンミーティングレポートを見ては盛り上がっている様子を妄想したりしているのですが、「こうしておけばよかった」「こうしたらうまくいった」「ここは見習うべきだな」「ここはこうしたらもっとうまくいくかも」というコツみたいなものがいくつか分かってきましたので、今回はそちらを紹介いたします。
これからファンミーティングを行なう予定がある方は知っておくだけで成功する可能性が上がるので参考にしてみてください。
目次
ファンミーティングの目的は大きく分けて3つ
コツを紹介する前に目的を明確にしておくことでコツを行動につなげやすいので整理しておきます。
ファンミーティングの目的は大きく分けて3つのタイプに分けることができます。
- 「ファン化のツボ」「ファンのツボ」傾聴
- 参加者にもっとファンになってもらう(共感度アップ)
- 社員モチベーションアップ
目的は1つに絞ることも混在させることも可能です。
「ファン化のツボ」「ファンのツボ」傾聴
このために行なうことが多いです。
熱いファンから一般人がファンになる要素である「ファン化のツボ」、ファンがもっとファンになる「ファンのツボ」を抽出し、今後の施策に生かしていこうとするものです。
参加者にもっとファンになってもらう(共感度アップ)
ファン同士や社員との交流を楽しんでもらったり、新しい知識を知ってもらったり、特別な体験をしてもらうことで参加者にもっとファンになってもらおうとするものです。(共感度はそのブランドや企業に対する感情の度合い)
目的①の『「ファン化のツボ」「ファンのツボ」傾聴』のためにも、ファンが語りやすい雰囲気を作り、ファン同士で会話をしてもらうことが重要なので必要な要素です。
社員モチベーションアップ
ファンの熱量にダイレクトに触れられる場がファンミーティングです。
社員はスタッフで参加してもらうことが多いので、その熱量に触れることで「こんなにも自分たちのブランドを愛してくれているのか…!」「ファンはそんなところを好きでいてくれているのか…!」と社員のモチベーションは上がります。
それでは下記からコツを紹介します。
とにかくファンを呼ぶ
ファンをちゃんと呼ぶことが一番のポイントです。これができれば半分は成功と言っても過言ではありません。
熱量が高いファンが集まるから盛り上がれるのです。
熱量低い人がその中に入ってしまうと、熱量のレベルが違いすぎるので「そうそうそうそう!」がなく盛り上がれないのです。熱量高い人の偏愛が引き出されないのです。
では、ファンを呼ぶためにはどうしたらいいか。
それはしっかりハードルを設けてあげることです。
アンケートや開催地、料金をいただくなど、そのハードルを乗り越えてでも来たい本当のファンを集めるべきです。
例えばイケウチオーガニックは開催地を本社工場がある松山で、料金は昼食や交流会込みで7,000円で行なっています。
一番のおすすめはアンケートでそのブランドや企業へラブレターを書いてもらうことです。
そうすれば文量や書いてある言葉で熱量の高い人を把握することができます。
本番前に繋げる
これは実際に行なって分かったことなのですが、開始前にファンの方々が待っている時間あるじゃないですか。
あの時間でファンとファンを繋ぐと開始後に盛り上がりを作ることができました。
要は心理的安全のスタートダッシュを切った訳ですね。
やっぱり、会話するとなると最初は引きがち様子見がちじゃないですか。
それって相手のことが分かる何かで「この人たちとはしゃっべっても受け入れてもらえる、大丈夫だ」みたいな心理的安全が必要なんですよね。
そのために本番のプログラムではまずはそこを作る自己紹介やクイズがあったりすることが多いわけですが、その前に参加者のプロファイルを知っているスタッフ側でファンとファンを繋げると良いということです。
具体的にはアンケートなどで分かっている話題でみんなで会話してあげるだけでOKです。
同じブランドのファンなので、きっかけがあれば盛り上がれるはずです。
共通項でテーブルを分ける
「本番前に繋げる」にも本番後にも関わってくることですが、共通項でテーブルを分けることはおすすめです。
同じ性年代、同じ過程でファンになった人など、共通項でテーブルを分けをするとより会話が弾みます。
特に同じ過程でファンになった場合はスタッフ側から話題を振って早めに繋げましょう。
そうすることでそのファンたちの会話は爆進します。
実例でいうと、あるブランドのファンミーティングで「このブランドの支えがあったから資格を取れた!」という人が二人いて、その二人は同じテーブルに席ぎめしました。
本番前に「そういえばAさん、資格取るときに活用いただいてたんですよね!?Bさんもなんですよ!」とスタッフ側から話す訳ですね。
そうすることで二人の会話は爆進しました。
司会が話しやすい雰囲気を作る
司会のテンションでそのファンミーティングのトンマナが決まります。
活発な雰囲気なのか、落ち着いた雰囲気なのか、などです。
ブランドや企業に合わせてトンマナは合わせないといけないですが、どちらも「話しやすい楽しい雰囲気を作ること」は絶対に外してはいけないポイントです。
どういうファンミーティングにしたいかは司会の持ってき方次第。
そして司会は必ずしも社員だけが行わなくてはいけないものでもないことがやってみて分かったので、協力会社の慣れている方と一緒に行なうのもひとつの手です。
テーブルに社員を設置して盛り上げる
ファンから見たら社員さんは「あの大好きなブランドを作っている尊い存在」なのです。
話したくてしょうがないのです。
なのでできる限りテーブルには社員にも座ってもらいましょう。
いらっしゃるだけで盛り上がる可能性が高いです。
テーブルにスタッフを設置して話しやすい雰囲気を作る
前述している通り、各テーブルにはスタッフにも座ってもらいましょう。
参加者プロファイルを知ってもらいファン同士を繋げたり、プログラムの狙いを知ってもらい会話がずれているときは修正したり、マルチに動いてもらいましょう。
社員がそれをできるとなお良しです。
テーブル人数を最適に
1テーブルの人数はファン3人〜6人+社員・スタッフ2名程度が限界ではないかと踏んでいます。
みんなで会話が盛り上がれるぎりぎりがこのくらいではないでしょうか。
前半はとにかくテーブルで心理的安全を作る
前述もしていますが、本番プログラムの前半はとにかくテーブルごとの心理的安全の確保が最優先です。
それがないとその後の会話の盛り上がりに欠け、楽しめず、引き出せずになってしまいます。
おすすめはこれも前述しましたが「自己紹介」「テーブル対抗クイズ」です。
まず「自己紹介」でそれぞれのパーソナルの部分、ブランドに対する思いを簡単に語ってもらいます。
そして、テーブルのみんなで1つの目的に向かって会話ができる「テーブル対抗クイズ」を行なうことで仲良くなってもらいます。
「傾聴」をグループインタビューにしない
「ファン化のツボ」「ファンのツボ」を引き出そうとしてスタッフが陥りがちなのがグループインタビューのようになってしまうことです。
「ファン化のツボ」「ファンのツボ」はファン同士の会話の中の偏愛のぶつかり合いに潜んでいることが多いです。
そこに耳を傾ける意識の方が良いです。無理にファシリテートしなくて良いのです。
ファン同士の会話を聞いていて出てきた偏愛の氷山の一角を深堀りする質問は有りです。
ファンミーティングのコツまとめ
まとめるとファンミーティングのコツ9選は下記です。
- とにかくファンを呼ぶ
- 本番前に繋げる
- 共通項でテーブルを分ける
- 司会が話しやすい雰囲気を作る
- テーブルに社員を設置して盛り上げる
- テーブルにスタッフを設置して話しやすい雰囲気を作る
- テーブル人数を最適に
- 前半はとにかくテーブルで心理的安全を作る
- 「傾聴」をグループインタビューにしない
さいごに
簡単なまとめにするつもりだったのに4,000文字のまとめとなってしまいました。
書き出すと自分の頭も整理されてよいですね。
まだ潜在しているものもある気がするので、出てき次第追加していこうと思います。
次の記事は『愛と売上を作るファン起点マーケティングのまとめ』
ファンミーティングは僕が愛してやまない「ファン起点マーケティング」の始まりの一歩だったりします。
ファンミーティングで傾聴した「ファン化のツボ」「ファンのツボ」を活かしてマーケティングをしていくのです。
その全体像は下記を見ればどういうことなのか分かるので参考にしてみてください。